MSWは狭き門
医療と福祉を結ぶ仕事であるMSWは、ニーズが高まっているとは言え実際の求人数は豊富とは言えません。仕事のやりがいや働きやすさから人気の職業でもあるので、MSWへの転職は容易ではありません。
求人が少ないMSW
昨今医療と福祉の連携強化が進められ、MSWのニーズはより高まっていますが、実際にMSWの求人情報を求人情報サイトで探してみると、全国で約500件しか募集がありません。そのうち東京都で50件弱、地方ではわずかに数件程度しか募集がなく、他の医療や福祉関係の職種と比べて大変少なく狭き門といえるでしょう。また、地域包括支援センターの社会福祉士も同様に人気があるため求人募集が大変少ないです。
地域包括支援センターでの求人について
医療と福祉を結び、患者やその家族を支援するという仕事がしたいのであれば、社会福祉士として地域包括センターで働く方法もあります。しかしこちらも求人を探すのは簡単ではありません。施設内に2人以上の社会福祉士を置くことはあまり無いようですし、ケアマネージャーとして就職した後で社会福祉士として配属されるというルートもあるため、なかなか空きが出ないのです。
市町村直営の地域包括支援センターでは、まず公務員の試験に受かる必要があり、また試験に合格し見事に配置されても、時には部署が移動するということもあります。同様に、医療法人・社会福祉法人で委託された場合でも法人内での配置換えが行われることがあります。
このように就職が大変難しいのが実情ですが、社会福祉士の資格を取得し、医療機関や地域包括支援センターの求人に応募し、MSWになれた方はとても運が良い方か、大変しっかりとした就職活動を行ったのでしょう。
医療機関と地域包括支援センターの求人募集要項
医療機関でのMSWの求人募集要項をみてみると、大多数が経験者の募集となっています。雇用条件は、休日は土曜日、日曜日、祝日、病院の定休日に合わせて、給与は20万円以上ですが、経験で考慮され交通費含め5万~6万円くらいプラスになる場合もあります。
地域包括支援センターの求人募集の条件は行政委託のため、医療法人と社会福祉法人の規定によって給与や休日は異なります。医療法人が委託している地域包括支援センターの求人募集要項の雇用条件では、給与は約22万円で、休日は日曜日と祝日が多く、一方で社会福祉法人が委託している地域包括支援センターでは年中無休の場合、休日はシフト制になることもあります。