MSWに転職しよう

相談事例とMSWの支援

MSWに寄せられる相談とは

MSWの仕事は悩みや問題を抱えている患者とその家族の相談にのり、問題を解決するための支援をすることですが、実際にはどのような相談が寄せられるのでしょうか。実際の相談事例と支援内容について紹介します。

MSWに寄せられる相談とは

通院治療中でも働きたい場合

がんが発見された患者ですが、入院することなく通院で抗がん剤治療を受けることになりました。患者は通院で治療しながらも就労することを希望していました。そこで、通院しているがん診療連携拠点病院に併設されているがん相談支援センターのMSWは、患者の希望や治療状況を踏まえた上で、職業安定所にいる専任の就職支援担当と連携して、職業相談に応じてもらうことができました。

高齢者による高齢者の在宅介護の不安

病気の手術後退院のめどがついた高齢者の患者の配偶者が、退院支援担当の看護師から退院後の介護の指導を受けましたが、自身も高齢のため介護に自信が持てず不安を抱えていました。MSWは退院支援担当の看護師と一緒に患者とその家族と相談し、24時間対応の訪問看護を利用することを提案しました。利用する訪問看護ステーションを選び、その担当看護師と退院前から患者と家族が顔合わせをし、話し合いと打ち合わせをすることで、在宅介護の不安の解消に至りました。

入院により介護が出来なくなる問題

要介護認定を受けてはいないが介護が必要な母親の在宅介護をしていたところ、自身に入院治療が必要な病気が発覚した患者ですが、母親とは二人暮らしのため、入院中に母親の面倒を見る人がいないことが気がかりでした。そのことをMSWに相談したところ、介護保険の説明を受け、介護保険サービスを利用することになりました。MSWは地域包括センターのケアマネージャーと連携を図り、母親の生活支援を患者の治療を考慮しながら調整をしました。

経済的問題で受診拒否をしたケース

救急で搬送された患者、下血と意識混濁で運ばれ検査入院が必要でしたが、意識が回復するなり検査入院を拒みました。事情を聞いたところ、以前から体調不良でしたが経済的問題のため、治療費を心配して検査入院を拒否していました。MSWは患者の健康保険加入状況を確認したところ、国民健康保険に加入していることが確認できたため、患者に医療費が高額になった場合に利用できる高額療養費制度の説明をし、また、取得・提示することで、所得に応じた自己管理限度額払いができる限度額提要認定証について説明をし、医療費の支払いにめどがつきました。

MSWに転職を考えている方へ